股関節の痛みはグローインペイン(鼠径部痛)や変形性股関節症などがあります。
グローインペインは股関節の前側(脚の付け根)に見られる痛みで、骨盤のズレや体幹のインナーマッスル低下、腹筋の鍛えすぎなどで起こります。
このような股関節の痛みは、股関節だけでなく、腹筋や下半身の筋肉がバランス良く使用できない状態になっており、筋膜に異常な硬さを与えてしまいます。
これらの股関節の痛みに対して、私たちは動作分析や姿勢分析、身体の筋力や柔軟性評価、筋膜評価などを行い、痛みの原因を追求します。
その結果をもとに筋膜調整を行うことで身体を整えます。
症状改善後、改善した状態を継続していただくために、足りない筋力や柔軟性エクササイズ、日常生活の過ごし方、身体の動かし方を行います。また職業や競技特性に合わせたパフォーマンス改善につながるトレーニングも実施する場合もあります。
変形性股関節症は関節軟骨の変性・摩耗により関節構造の変形・破壊が生じる疾患です。
症状としては股関節の痛み、運動障害が生じます。
この病気は小児の頃に先天性股関節脱臼や先天性股関節形成不全が既往にある場合は2次的障害として発症する方も多いです。
変形性股関節症は、人工股関節置換術という、変形・破壊してしまっている股関節を人工骨に入れ替える手術が施行されます。こちらも重症度・進行度によりグレード分けされますが、初期段階の場合は運動などの保存的な対応で進行の予防などが行えます。