肩関節の痛みとして、五十肩や腱板損傷など多くの疾患があります。
多くの肩の痛みで、胸椎・肋骨・股関節など肩以外の部位の機能障害が関与している可能性が高いということが共通して言えます。
例えば、猫背の方(背中を丸めた状態)は構造的に腕が上がりにくくなります。背中をまっすぐ伸ばした状態と背中を丸めた時のでは腕の上がり方は全く違います。肩の動きは、他の関節や部位からの影響を受けており、肩が上がりにくい状態で無理に肩を酷使することで肩関節へ負担がかかり痛みが発生してしまいます。
五十肩や腱板損傷なども同様のメカニズムで発症していることが少なくありません。肩関節への負担蓄積の結果として筋肉の柔軟性低下、筋力低下、損傷が起こります。肩関節を無理に繰り返し動かそうとすることで、筋肉の過活動による緊張・関節への負担・筋膜の異常な硬さに繋がってしまいます。筋膜は筋肉や骨、神経などを包んでおり、筋膜の異常な硬さは筋力低下や痛みを発生させます。