からだの知識

運動不足で起こること

昔に比べリモートワークの職場も出てきたことや、感染症対策もあり外出する機会が減った事などもあり、運動不足に陥っている方も少なくないかと思います。

運動不足になるとどんな事が起こるのか?
「ちょっと太るだけでしょ」そんなふうに簡単に考えている方も多いかもしれませんがデメリットはたくさんあります。

1,血行不良


人の体は運動などで筋肉を使うと、そこへ栄養を運ぼうと血流を多くする反応が起こります。
また、運動により筋肉が収縮したり弛緩したりする事でポンプのように血液を全身へ送る働きも担っています。

これらの反応が運動不足によって少なくなる事で、血の巡りが悪くなります。
慢性的に続くと、血液に乗って運ばれるはずだった栄養が全身に行き渡らなくなり老廃物も蓄積していきます。
血行不良によって高血圧や脳血管疾患にもつながるなど、多くの不調へとつながっていきます。

2,筋肉が痩せる


筋肉は使わない事で機能が低下していきます。
普段運動をしない方は、運動習慣がある人と比べると運動不足の方は加齢とともに筋肉が減りやすい傾向にあります。

筋肉は、体を動かす時に機能するだけでなく、骨・関節や内臓をも補強する役割を持っています。
筋肉が不足すると関節が不安定になり、怪我や痛みへもつながってしまいます。

3,骨がもろくなる


運動などにより骨同士適度に圧力が加わる事で、骨を作る細胞が活発になり、カルシウムが沈着して丈夫な骨になります。
運動不足で過度な圧が骨にかからなくなると、骨からカルシウムが溶け出しやすくなり骨粗鬆症の原因にもなります。

4,太りやすくなる


運動不足で筋肉が不足してしまうと、基礎代謝が低くなってしまいます。
基礎代謝は、人が生きるために最低限必要なエネルギーです。

基礎代謝が低い人とは、摂取したエネルギーを利用しにくい燃費が悪い状態、カロリーを消費しにくい状態です。
普通に食事をとってエネルギーを摂取しても、消費しにくい、カロリー摂取>カロリー消費の状態となり体脂肪がどんどん蓄積していきます。

体脂肪が一定以上蓄積した肥満体型となると、高血圧・動脈硬化などの生活習慣病へ繋がるだけでなく、体重の重みで膝や股関節などへ負荷がかかる事で痛みや変形へ繋がる恐れもあります。

5,精神的な問題


運動不足が慢性的に続くと、自律神経(交感神経と副交感神経)のスイッチのON・OFFの切り替えがうまくできにくくなってしまいます。
自律神経の働きが悪くなると、疲れやすい・眠れない・ストレスを感じる事が多いなど精神面への影響も否めません。

さらに、運動不足になる事でセロトニンの分泌が不足します。
セロトニン(別名:幸せホルモン)の分泌が不足する事で、イライラ・意欲低下・うつ症状など様々な精神的な問題も出現してしまいます。

 

このように慢性的に運動不足に陥る事で、痛みや関節の変形などの身体的なものだけではなく、内科的トラブル・美容面・精神面など多岐にわたり悪影響を及ぼしてしまいます。

「なんとなく運動が必要なのはわかっているけど、何をすれば良いのかわからない。」
「痛みがあって運動したくても体を動かすのが辛い。」
こう言った声も聞かれる事が多々あります。

痛みがある方は、筋膜施術や体の正しい使い方の指導により痛みの解決を目指します。
その上で、痛みを感じずに行えて今の自分に適した運動を指導するので、痛みのストレスを感じる事なく運動が行えます。
自分が続けやすい方法で楽しく体を動かして、習慣化して健康なカラダを目指しましょう。

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