自律神経とは「交感神経」と「副交感神経」の2つから成り立つ神経です。交感神経は身体を動かす時に働き、副交感神経は身体を休ませる時に働きます。これらの自律神経は自分の状況や身体の状況に応じて働いています。
例えば、夜寝る時は「副交感神経」が優位になることで、良質な睡眠を取ることができます。仕事でプレゼンテーションをする時や何かを実行する際は「交感神経」が優位になります。交感神経と副交感神経は、適材適所に協調し、バランスをとって活動しています。しかし、この自律神経のバランスが整わないと、交感神経が常に優位な状態になり、自律神経が乱れ、身体に様々な症状が現れます。主な症状としては、身体がだるい・睡眠の質が悪くなる・息切れ・動悸・眩暈・頭痛・便秘・食欲不振・発汗・呼吸の不調などがあります。
自律神経の乱れは、ストレスや食生活の乱れ、病気、閉経・出産後等のホルモンバランスの乱れが原因であり、自律神経の乱れを改善するポイントは「姿勢」にあります。自律神経は脳から背骨のすぐそばを下降し、横隔膜を貫通しています。そのため、背骨や横隔膜の硬さにより自律神経のバランスは崩れやすく、副交感神経への切り替えが難しくなってしまいます。
姿勢は「骨盤」が土台となり、骨盤の上に積み木が重なるように、背骨が一つずつ積み上がって構成されています。土台となる骨盤の歪みから「背骨」の歪みが生じ、背骨の歪みは自律神経のバランスを崩します。そして、骨盤や背骨の歪みは「横隔膜」を硬くしてしまいます。自律神経は横隔膜を貫通するため、横隔膜のトラブル=自律神経の乱れに繋がります。このように姿勢の乱れは自律神経の乱れを助長してしまいます。
また、姿勢の乱れは、身体の動きのクセや筋力不足・柔軟性の低下によって現れます。姿勢の乱れや身体の動きのクセは「筋膜」を硬くしてしまい、筋膜のトラブルによるさらなる筋力低下や柔軟性の低下・身体の痛みにも繋がります。この筋力低下や柔軟性の低下・身体の痛みは「脳」にストレスを与え、さらに自律神経の乱れを助長してしまいます。
家事や仕事でのストレスも姿勢や自律神経の乱れに関係してきます。例えば、仕事で緊張する場面があると、肩が上がった状態が続き、交感神経が優位な状態になります。仕事の内容(デスクワーク・立ちっぱなし)によって「猫背」「反り腰」など、不良姿勢になり自律神経の乱れにも繋がります。1日を真っ当に過ごすだけでも、身体には大きなストレスがかかり、睡眠不足や頭痛・呼吸の不調などの症状が現れます。
また、筋膜は、筋肉・骨・内臓・神経を包んでおり、筋膜のトラブルは自律神経の乱れを引き起こします。筋膜の動きの悪さは「内臓」の機能へも影響を及ぼし、内臓疲労などのトラブルへ繋がります。この内臓トラブルによりストレスがかかり、自律神経の乱れを引き起こす事もあります。このように、筋膜の硬さは自律神経の乱れと密接に関係しています。当店では自律神経の乱れに対して「筋膜調整施術」を行い、自律神経の乱れの改善を目指します。さらに当店では、ストレスをリセットする運動指導も行っております。自律神経の乱れや不調にお困りの方は、是非一度ご相談ください。